幼児〜1年生の入学準備:運筆・迷路・ぬりえから、ひらがなへ

小学校の入学が近づくと、「ひらがなは書けるようにしておいたほうがよいでしょうか」というご相談が増えます。いきなり文字を書かせようとして、お子さんが嫌がってしまった、というお話を伺うこともあります。

文字を書くには、その前に身につけておきたい力があります。この記事では、鉛筆を持つところから、ひらがなを書くところまでの道筋をご紹介します。

文字を書く前に、線を書く

ひらがなは、まっすぐな線、斜めの線、丸い線、途中で向きが変わる線が組み合わさってできています。「あ」や「ぬ」のような字は、大人が思う以上に難しい形です。

鉛筆を思いどおりに動かせないうちに文字の練習を始めると、うまく書けずに、書くこと自体が嫌になってしまうことがあります。先に線を書く練習をしておくと、文字の学習に入ったとき、形に集中しやすくなります。

4つのステップ

1. ぬりえ:鉛筆やクレヨンに慣れる

最初は、色を塗ることから始めます。ぬりえは、手と目を一緒に動かす練習になります。はみ出しても気にせず、まずは楽しく手を動かすことが目的です。

きりんドリルのぬりえは、大きな絵が1つの「レベル1」から、自分で絵を描き足す「レベル4」まで、4つのレベルがあります。絵はすべて、きりんドリルのオリジナルです。

2. 運筆:線をなぞる

運筆は、文字を書く前の、鉛筆の動かし方の練習です。きりんドリルでは「うんぴつ」として、次の順番で10のステップに分けています。

  • 横の線、縦の線、斜めの線
  • かくかくの線、なみなみの線
  • 丸とぐるぐる
  • 道と迷路、形を描く、点つなぎ
  • ますに書く

それぞれのステップの中でも、太い道をなぞるところから、太い線、細い線、点線、そして自分で書くところまで、同じ形を少しずつ難しくしています。

3. 迷路:はみ出さずに線を引く

迷路は、道からはみ出さないように線を引く、運筆の練習になります。ゴールまで行きたいという気持ちが働くため、お子さんが自分から取り組みやすい教材です。3×3ますの初めての迷路から、丸い迷路、大きな迷路まで用意しています。

運筆に飽きてきたときに迷路を挟むと、気分が変わって続けやすくなります。

4. ひらがな:1字ずつ、丁寧に

線が安定して書けるようになったら、ひらがなに進みます。「ひらがなれんしゅう」のプリントは、1字を1枚でじっくり練習できます。五十音の順にこだわらず、「し」「く」「つ」のような形の簡単な字や、お子さんの名前の字から始めても構いません。

進め方の目安

時期の目安内容
3〜4歳頃ぬりえ。運筆の横・縦の線
4〜5歳頃運筆の続き。迷路
5〜6歳頃運筆の仕上げ。ひらがな

年齢はあくまで目安です。お子さんの様子を見ながら、楽しめるところから始めてください。1回の時間は5〜10分、1日1枚で十分です。

鉛筆の持ち方と、姿勢

持ち方は、書く量が増えてから直すのは大変です。初めのうちに、ゆっくり身につけていきます。

  • 鉛筆は、親指と人差し指でつまみ、中指で支える
  • 太めで、芯の柔らかい鉛筆(2Bなど)を選ぶ
  • 紙を、書かないほうの手で押さえる
  • 足の裏を床か台につけて座る

一度にすべてを直そうとせず、一つずつ声をかけていくのがおすすめです。うまく持てないときは、三角形の鉛筆や、持ち方を補助する道具を使うのも一つの方法です。

入学までに、どこまでできればよいか

ひらがなは、1年生になってから学校で丁寧に学びます。入学までにすべて書けるようにしておく必要はありません。次のことができていれば、十分な準備といえます。

  • 鉛筆を持って、線をなぞることができる
  • 自分の名前が読める
  • 机に向かって、5〜10分座っていられる

その先は、お子さんが興味を持ったときに進めていただければと思います。

海外で育つお子さんにも

海外では、日本語の文字に触れる機会が少なくなります。運筆や迷路は、言葉が分からなくても取り組めますので、日本語の学習の入り口として使いやすい教材です。ここで机に向かう習慣をつくっておくと、ひらがなの学習にも入りやすくなります。

まとめ

  • 文字を書く前に、線を書く練習をする
  • ぬりえ、運筆、迷路、ひらがなの順に進める
  • 1日1枚、5〜10分。楽しめるところから
  • 入学までに、すべての字を書ける必要はない

幼児向けのプリントは、幼児むけのプリントのページにまとめています。まずは、ぬりえを1枚印刷するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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