帰国・体験入学の前に確かめたい、学年別の算数チェックリスト

本帰国が決まったとき、あるいは一時帰国で体験入学をするとき、気がかりになるのが学習の遅れです。算数は、現地校で学んでいれば考え方は身についていることが多いのですが、日本の学校では、書き方や言い回し、進む順番が異なります。

この記事では、帰国の前に確かめておきたい算数の単元を、学年ごとにまとめます。

現地校で学んでいても、確かめておきたいこと

内容を理解していても、次の点で戸惑うお子さんは少なくありません。

  • 九九:日本では「ににんがし」のように唱えて覚えます。唱え方を知らないと、授業のテンポについていきにくいことがあります
  • 筆算の書き方:特にわり算の筆算は、国によって書き方が異なります
  • 単位:インチやポンドではなく、センチメートル、リットル、グラムなどを使います
  • 文章題の言い回し:「合わせて」「違いは」「1あたり」など、日本語の言い方に慣れが必要です
  • 学ぶ順番:国によって、分数や小数を学ぶ学年が異なります

国や学校によって事情は異なりますので、お子さんの様子に合わせて確かめてみてください。

学年別チェックリスト

その学年の終わりまでに、できるようにしておきたい単元です。すべての単元ではなく、次の学年の土台になるものを選んでいます。

学年優先して確かめたい単元
1年繰り上がりのたし算、繰り下がりのひき算、時計の読み方
2年たし算・ひき算の筆算、かけ算(九九)、長さ・かさの単位
3年わり算、あまりのあるわり算、かけ算の筆算、小数・分数
4年わり算の筆算、小数のかけ算とわり算、面積、がい数
5年小数のかけ算・わり算、分数のたし算とひき算、割合、単位量あたりの大きさ
6年分数のかけ算・わり算、比、比例と反比例、円の面積

確かめ方:標準を1枚ずつ

きりんドリルの算数のプリントは、単元ごとに基礎・標準・発展・受験入口の4段階があります。確認には、標準が適しています。標準は、教科書の練習問題と同程度のレベルです。

上の表の単元について、標準を1枚ずつ解いてみます。

結果次に取り組むこと
8割以上できたその単元は心配ありません。次の単元へ
半分〜7割程度基礎を1〜2枚解いてから、標準をもう一度
半分に届かない基礎から丁寧に。必要に応じて前の学年へ戻る

1日1枚であれば、1つの学年の確認は1週間ほどで終わります。まず全体を確かめてから、難しかった単元に時間を使うと、効率よく進められます。

残り時間に合わせた進め方

帰国まで3か月以上あるとき

在籍する学年の単元を、表の上から順に進めます。基礎から標準まで、1つの単元に1週間ほどかけます。余裕があれば、前の学年の単元も標準で確かめておくと安心です。

帰国まで1か月ほどのとき

確認で難しかった単元だけに絞ります。計算の単元を優先し、図形やグラフは後に回しても差し支えありません。計算は、ほかの多くの単元の土台になるからです。

帰国まで1〜2週間のとき

新しい内容を教えるよりも、日本の書き方に慣れることを優先します。九九の唱え方、筆算の書き方、単位の3つに絞るのがよいでしょう。

体験入学の場合

一時帰国での体験入学は期間が短いため、遅れを取り戻すことを目的にしなくても大丈夫です。日本の教室の雰囲気を知り、友達と日本語で過ごすことに、大きな意味があります。

準備としては、体験入学の時期に学校で学習している単元を確かめ、その基礎を数枚解いておくと、授業に参加しやすくなります。検索で、学校で学ぶ月から単元を探せます。月は教科書の年間計画をもとにした目安で、学校によって前後します。

国語もあわせて

算数の文章題を解くには、問題文を読む力が必要です。時間に余裕があれば、次の2つもあわせて確かめておくと安心です。

  • 漢字:前の学年までの字が読めるか
  • 読解:その学年の短い文章を読んで、問いに答えられるか

まとめ

  • 現地校で学んでいても、九九・筆算・単位・文章題の言い回しは確かめておく
  • 学年別の単元を、標準1枚ずつで確認する
  • 残り時間が少ないほど、計算と日本の書き方に絞る
  • 体験入学は、遅れを取り戻すよりも、参加しやすくするための準備を

すべてを完璧にしてから帰国する必要はありません。できている単元と、これから取り組む単元が分かっているだけでも、帰国後の学習は進めやすくなります。プリントは単元一覧からお選びいただけます。

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