海外で育つ子の漢字、どう維持する?週あたりの字数と続け方

海外で子育てをされているご家庭から、特に多く伺う悩みが漢字です。低学年のうちは何とかついていけても、3年生、4年生と進むにつれて学ぶ字が増え、追いつくのが難しくなっていきます。
この記事では、海外で漢字を維持していくための、ペースの決め方と練習のしかたをご紹介します。
海外で漢字が難しくなる理由
日本で暮らしていれば、看板、お店の表示、テレビの字幕など、毎日の生活の中で漢字を目にします。学校で習った字に、街の中で何度も出会うため、自然に定着していきます。
海外では、その機会がほとんどありません。漢字に触れるのは、補習校の授業と家庭学習の時間だけ、ということも多いでしょう。そのため、習った字にもう一度出会う機会を、家庭でつくることが大切になります。
学年ごとの字数と、週あたりの目安
小学校で学ぶ漢字は、6年間で1,026字です。1年を40週として、週あたりの字数を計算すると、次のようになります。
| 学年 | 学ぶ字数 | 週あたりの目安 |
|---|---|---|
| 1年 | 80字 | 2字 |
| 2年 | 160字 | 4字 |
| 3年 | 200字 | 5字 |
| 4年 | 202字 | 5字 |
| 5年 | 193字 | 5字 |
| 6年 | 191字 | 5字 |
3年生からは、週に5字、つまり平日に1日1字のペースです。こうして見ると、手の届かない量ではないことが分かります。難しいのは、新しい字を覚えることよりも、前に習った字を忘れないことのほうかもしれません。
読む・書く・使うの3つをそろえる
漢字の練習というと、同じ字を何回も書くことを思い浮かべます。けれども、書くだけではなかなか定着しません。次の3つをそろえることをおすすめします。
- 読む:その字が入った言葉を、声に出して読む
- 書く:書き順に気をつけて、丁寧に数回書く
- 使う:その字を使った言葉や、短い文を自分で書く
特に海外では、「読む」を先にするのがよいでしょう。読める字は、書く練習をしたときに覚えやすくなります。書けなくても読めれば、本や教科書を読む力は保てます。
1週間の進め方(例)
3年生で、週に5字を進める場合の例です。
| 曜日 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 月〜木 | 新しい字を1日1字。読み、書き、言葉作り | 5〜10分 |
| 金 | 新しい字を1字と、その週の5字の読みの確認 | 10分 |
| 土 | 補習校、またはその週の5字を使った短文作り | 10分 |
| 日 | 先週・先々週の字の書き取り | 10分 |
日曜日の前に習った字の書き取りが要になります。新しい字を進めるのと同じくらい、戻って確かめる時間を大切にしてください。
きりんドリルの漢字プリントは、1字1枚で、書き順から言葉、例文、文作りまでを練習できます。必要な字のプリントだけを印刷できますので、補習校で学習した字に合わせてお使いいただけます。
生活の中で、漢字に出会う機会をつくる
机の上の練習だけでは、どうしても不足しがちです。生活の中に、漢字を少しずつ取り入れていきます。
- 買い物のメモや家族への伝言を、習った漢字を使って書く
- カレンダーに、曜日や予定を漢字で書き込む
- 日本語の本や絵本を、音読する時間をつくる
- 習った字を紙に書いて、冷蔵庫や壁に貼っておく
いずれも、お子さんにとって「勉強」と感じにくい形にするのがポイントです。
学年相当にこだわりすぎない
日本の学年どおりに進めるのが難しいときは、無理をなさらないでください。字数をこなしても、すぐに忘れてしまっては、もったいないことになります。
- 週に5字が負担であれば、3字に減らす
- 前の学年の字が不確かであれば、そちらを先に固める
- 書くのが難しいときは、まず読みだけを進める
1〜2年生の漢字は、3年生以降の字の部品として何度も登場します。前の学年に戻ることは、先へ進むための準備になります。
まとめ
- 海外では、習った字にもう一度出会う機会を家庭でつくる
- 3年生からは週に5字、1日1字のペース
- 読む・書く・使うの3つをそろえ、読みを先にする
- 週に1回、前に習った字の書き取りをする
漢字は、毎日少しずつの積み重ねが力になります。学年別の漢字プリントは、単元一覧からお選びいただけます。海外のご家庭に向けた取り組みは、海外・補習校のご家庭へもあわせてご覧ください。