【小学生】1日1枚・10分から始める、家庭学習の習慣づくり

新しいドリルを買ったものの、最初の数ページで止まってしまった。そのようなご経験はないでしょうか。続かないのは、お子さんのやる気が足りないからとは限りません。多くの場合、続けるための仕組みやルーティンがまだ整っていないだけです。

この記事では、1日1枚・10分の家庭学習を、無理なく習慣にしていく方法をご紹介します。

市販のドリルが続きにくい3つの理由

  • ドリルの分厚さが負担になる:残りのページが目に入ると、終わりが遠く感じられる
  • レベルが合わない:易しすぎても、難しすぎても、手が止まってしまいう原因になる
  • 学校の進度とずれる:まだ習っていない単元が出てきて、先に進めなくなることがある

1枚ずつ印刷するプリントであれば、こうした点を避けやすくなります。
特に視覚的にたくさんあると、勉強が好きな子でも苦手な子でも、なかなか前向きに取り組めません。

また、問題が難しすぎる場合よりも、簡単すぎるほうが学習においてはマイナスの影響を与えます。
「これができるからもう自分は大丈夫!」と慢心してしまい、それ以上に学力が伸びなくなってしまうのです。

わたしが現場で様々な子どもたちと接してきた中で感じた子どもにとってのちょうど良さを実現するために、「きりんドリル」を開発しました。
「きりんドリル」では、すべての子どもを対象にしているため、レベルも単元も、その日のお子さんに合わせて選べるようになっています。

習慣にするための5つのステップ

1. 時間と場所を決める

「時間があるときに取り組む」という決め方では、なかなか始まりません。夕食の前、おやつの後、朝食の前など、毎日必ずある出来事の前後に決めておくのがおすすめです。時間は何分、何時間でも構いませんが、お子さんにとって毎日無理なく続けられる程度に設定しましょう。

場所も、リビングの机など、いつも同じところにすると毎日の環境整備の必要がなく、自然に学習に入ることができます。
よく「リビングがいい」「親の目の届くところがいい」という言説が流布していますが、子どもにとって集中できるところを選ぶのがベストです。
ただ、自分のデスクなどで進める場合は、ほったらかしにするのではなく、ちゃんと進められているかどうかを保護者の方がたまにでも確認するようにしてください。
「たまにチェックが入る」ことで自律的な学習習慣を習得することにも繋がります。

2. 1日1枚、10分で終わる量にする

最初の2週間は、物足りないくらいの量で十分です。
「もう1枚やりたい」と言われても、増やすのは習慣がついてからにしましょう。
繰り返しとなりますが、毎日続けられる量にしておくことが、何より大切です。

3. 楽にできるレベルから始める

きりんドリルの算数のプリントは、どの単元も基礎・標準・発展・受験入口の4段階です。習慣づくりの時期は、基礎から始めるのがよいでしょう。すらすら解ける経験を重ねることで、机に向かうことへの抵抗が和らいでいきます。

4. 前日のうちに用意しておく

翌日の1枚を、前日の夜に印刷して机の上に置いておきます。「どれに取り組むか」をその場で決めなくてよいので、すぐに始められます。1週間分をまとめて印刷し、曜日ごとにクリップで留めておくのも便利です。

5. 終わったら、すぐに丸をつける

解き終えたら、その場で丸つけをします。「きりんドリル」では保護者向けの解説をつけていますが、お子さんが自分で学習を進められる場合は、自分で丸つけをするようにしても構いません。それで自律的に学習を進める習慣が身につくからです。ただし、問題を解いている最中に答えを見ない環境づくりは必須です。

保護者の方が丸つけをする場合は、プリントには解答と保護者用の解説を添えていますので、負担を感じづらいかなと思います。

わたしが保護者の方からよく聞かれるのは、「普段どのように教えたらいいですか」という教え方の相談です。
たしかに、答えを教えるのは簡単ではありますが、「どう教えたらいいか」というのは教える仕事をしているわたしたち教員でも、日々子どもたちからの反応を見ながら試行錯誤しています。
このサイトを開発する中で、自宅学習をしやすくすることは、これまで世の中にあるプリントサイトでは、あまり重要視されていなかったように思います。
なので、解説をつけることはマスト要件にし、さらに「子どもにどう伝えるか」ということもそれぞれのプリントにつけることにしました。

そして、終わったプリントは、ファイルにとじていくのがおすすめです。少しずつ増えていく厚みが、お子さんにとっての「頑張った記録」になり、充実感を満たすことができます。

声かけは、結果よりも行動に

「全部合っていて偉いね」よりも、「今日も自分から始められたね」「最後まで集中していたね」と、行動に目を向けた声かけのほうが、習慣は続きやすくなります。間違いが多かった日も、机に向かったこと自体を認めてあげてください。

反対に、次のような声かけは、できれば避けたいところです。

  • 「まだやっていないの?」と、始める前に注意する
  • 間違いを見つけて、すぐに解き方を教えてしまう
  • できたご褒美として、プリントをもう1枚追加する

これらのある種の心理的ハードルを与えてしまうと、学習意欲は減退してしまいます。
ぜひ学習の際の声かけは気をはらってみてください。

できなかった日の考え方

体調が優れない日や、行事で疲れた日は、休んでも構いません。大切なのは、翌日に持ち越さないことです。休んだ分を「明日は2枚」とすると、負担が増えて続きにくくなります。休んだ日の分は数えずに、翌日もいつもの1枚に戻りましょう。

週に1日、あらかじめ「お休みの日」を決めておくのも一つの方法です。

慣れてきたら

2〜3週間続き、声をかけなくても始められるようになったら、少しずつ内容を広げていきます。

時期内容
最初の2週間算数の基礎を1日1枚
3〜4週目算数の基礎・標準を1日1枚
2か月目以降算数と漢字を日替わりで1枚ずつ

枚数を増やすよりも、教科を日替わりにするほうが、飽きずに続けやすいようです。

まとめ

  • 続かないのは、やる気ではなく仕組みの問題であることが多い
  • 時間と場所を決め、1日1枚10分、基礎から始める
  • 前日に用意し、終わったらすぐに丸をつける
  • 休んだ日の分は、翌日に足さない

プリントは単元一覧から、学年と単元を選んで印刷できます。まずは明日の1枚を、今夜のうちに机に置いてみてはいかがでしょうか。

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