海外在住でも、日本の学年相当の学習を続ける方法

海外でお子さんを育てていると、日本の学習をどう続けるかは大きな悩みの一つです。日本の書店に並んでいるドリルや問題集は、海外では手に入りにくく、取り寄せるには送料も時間もかかります。一時帰国のたびに何冊も買って帰る、というご家庭も多いのではないでしょうか。

この記事では、海外で教育を行うわたしが、教材が手に入りにくい環境でも日本の学年相当の学習を続けていくための考え方と、具体的な進め方をご紹介します。

海外での学習が難しくなる3つの理由

  • 教材が少ない:教科書は受け取れても、練習用の問題集がそろいにくい
  • 時間が限られる:現地校やインターナショナルスクールの宿題があり、日本の学習に充てられる時間が少ない
  • 日本語に触れる量が少ない:家庭の外では日本語を使う機会が少なく、漢字や言葉が定着しにくい

日本人学校がない地域では、補習校が設置されている地域が欧米、アジアを中心に多くあります。
補習校に通っていても、授業は週に1回(たいていは土曜日のみ)です。その1回で1週間分の内容を進めますので、家庭での練習がないと、定着が難しくなります。補習校が近くにないご家庭では、家庭学習が全てとなるため、進め方そのものを家庭で決めることになります。

すべてには取り組まない。優先するのは3つ

時間が限られている以上、日本の小学生と同じ量をこなすのは現実的ではありません。まずは次の3つに絞ることをおすすめします。

1. 漢字

漢字は、日本語に触れる量が少ないと、差がつきやすい分野です。一度にたくさん進めるよりも、毎日少しずつ書くほうが定着します。きりんドリルの漢字プリントは学年ごとに分かれており、その学年で学ぶ漢字を順に練習できます。

2. 算数の計算

計算の考え方は、現地校で学ぶ内容と重なる部分が多くあります。ただ、九九の唱え方、筆算の書き方、文章題の言い回しは、日本独特のものです。現地校でできている単元でも、日本語の問題で解く練習をしておくと、帰国後や補習校のテストで戸惑いにくくなります。

3. 文章を読むこと

読解は、短い文章を読んで問いに答える練習を、週に1回でも取り入れておくと安心です。音読と組み合わせると、言葉の力も一緒に育ちます。

きりんドリルはダウンロード無料!

きりんドリルのプリントは、すべて無料で、PDFをそのまま印刷してお使いいただけます。海外でも使いやすいよう、次の点に配慮しています。

  • A4とレターの両方に対応:北米などレターサイズの用紙でも、端が切れずに印刷できます
  • 白黒印刷でも見やすい:カラーインクを使わなくても、問題が読み取れます
  • 解答と保護者用の解説つき:つまずきやすい点と、日本語での声かけの例を載せています
  • 教科書の単元ごと:海外の日本人学校・補習校などで配布されている教科書の単元や順番を基準にしています

必要な単元を、必要な枚数だけ印刷できますので、問題集を何冊も取り寄せる必要がありません。学年と教科から、単元一覧でお探しいただけます。

現地校と両立する1週間(例)

平日は1日10〜15分、週末に少し長めに時間を取る組み立てです。2年生の例をご紹介します。

曜日内容目安
月漢字プリント1枚10分
火算数プリント1枚(かけ算など、学習中の単元)10分
水漢字プリント1枚10分
木算数プリント1枚10分
金お休み、または音読のみ5分
土補習校、または読解プリント1枚15分
日1週間で間違えた問題の解き直し15分

補習校に通っている場合は、その週に学習した単元のプリントを選ぶと、授業の復習になります。通っていない場合は、教科書の順番どおりに単元を進めていけば、学年の内容を一通り学べます。

続けるための3つのコツ

  • 時間を決める:現地校の宿題の前、夕食の前など、毎日同じ時間に取り組みます
  • 学年にこだわりすぎない:難しいときは、前の学年の単元や「基礎」のプリントに戻ります。プリントは基礎・標準・発展・受験入口の4段階に分かれていますので、合うところから始められます
  • 取り組んだことを見える形にする:終わったプリントをファイルにとじていくと、増えていく厚みがお子さんの自信になります

日本語で説明するのが難しいお子さんには、まず現地の言葉で考え方を確かめてから、日本語での言い方を伝えるのも一つの方法です。日本語の学習が「できない時間」にならないようにすることを、大切にしていただければと思います。

まとめ

  • 海外では、教材・時間・日本語に触れる量の3つが不足しやすい
  • 漢字、算数の計算、読むことの3つに絞る
  • 平日は1日10分、週末に解き直しの時間を取る
  • 学年にこだわらず、楽に取り組める段階から始める

海外や補習校のご家庭に向けた取り組みは、海外・補習校のご家庭へのページにもまとめています。まずは1枚印刷して、お子さんに合うレベルを確かめてみてはいかがでしょうか。

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