【海外在住者】補習校の宿題に加える/補習校に通わない場合の、家庭学習プラン

海外で日本の学習を続ける方法は、ご家庭によってさまざまです。週末に補習校へ通っているご家庭もあれば、近くに補習校がなく、家庭だけで進めているご家庭もあります。

この記事では、2つの場合に分けて、プリントを使った1週間の組み立て方をご紹介します。

補習校に通っている場合

宿題だけでは、練習が足りないことも

補習校の授業は、週に1回です。その1回で、日本の学校の1週間分にあたる内容を進めます。授業は新しい内容の説明が中心になり、練習の時間は多く取れません。その分、宿題が出ますが、現地校の宿題もあるため、量には限りがあります。

そこで、宿題に少しだけ加えることをおすすめします。ねらいは、その週に学習した内容を、次の授業まで忘れないようにすることです。

何をどう加えるか

  • 宿題で間違えた単元の、基礎を1枚:同じ型の問題にもう一度取り組みます。もし簡単すぎるのであれば、標準から始めても良いでしょう。
  • その週に習った漢字:宿題とは別の日に、もう一度書いて確かめます。漢字は紙に書いて覚えることが一番の近道です。
  • 算数の学習:補習校では、国語の学習が重要視されるため、算数の練習が少なくなりがちです。しかし、わたしの経験上、塾講師として依頼されるのは、算数の方が国語より2倍ほど多いです。現地校でも計算重視のことが多いそうで、日本式の「なぜそうなるのか」を考えるきっかけを求めているご家庭が多いです。

学習で加えるのは、1日3枚までにとどめます。宿題が多い週は、加えなくても構いません。大事なのは、お子さんが心に余裕を持って学習に取り組み続けることです。継続こそ力なりとはよく言ったものです。

1週間の例

曜日内容目安
土補習校の授業—
日補習校の宿題(半分)20分
月補習校の宿題(残り)20分
火その週の単元の算数プリント1枚10分
水その週の漢字の確認10分
木宿題で間違えた問題の解き直し10分
金音読。次の授業の持ち物の用意5分

宿題を週の前半に終わらせ、後半を確認に充てるのがポイントです。金曜日の夜に慌てて宿題をする流れを変えるだけでも、定着のしかたが変わってきます。
1日にまとめてやってしまうと「こなす」ことに意識がいってしまいます。それを避けるために毎日少量でも進めるようなルーティンを作ることが重要です。

補習校に通っていない場合

進め方を、家庭で決める

補習校がない場合は、何を、いつまでに、どの程度進めるかを、家庭で決めることになります。
難しく考えず、次の3つを決めておくとよいでしょう。

  • 教科:漢字、算数、読解の3つに絞ります。
  • 順番:教科書の順番どおりに進めます。
  • ペース:算数は、1つの単元に1〜2週間を目安にします。

きりんドリルのプリントは、海外の日本人学校・補習校などで配布されている教科書の単元や順番を基準にしています。単元一覧に並んでいる順に進めていただくと、その学年の内容を一通り学べます。

特におすすめの学習方法は、まず大使館や領事館で教科書を受け取り、インターネットで公開されているような、教科書の順番で学習を進めることです。

教科書会社の著作権の関係でプリントサイトでは単元を基に公開することが難しく、どのプリントサイトを探しても漢字などのプリントしか見つからないでしょう。教科書では「単元配列」も著作権の一部であると主張しているため、なかなか海外にいるお子さんは教科書通りの学習が難しい状況に置かれています。

1週間の例

曜日内容目安
月算数の基礎を1枚10分
火漢字プリント1枚10分
水算数の基礎または標準を1枚10分
木漢字プリント1枚10分
金算数の標準を1枚10分
土読解プリント1枚と音読15分
日1週間で間違えた問題の解き直し15分

保護者の方が先生役になるとき

家庭だけで進める場合、保護者の方が教える場面が増えます。プリントには、解答とあわせて保護者用の解説を添えています。つまずきやすい点と声かけの例を載せていますので、教え方に迷われたときにお使いください。

教えるときは、次の点を意識していただくと、親子ともに負担が軽くなります。

  • すぐに答えを伝えず、「どこまで分かった?」と尋ねる
  • 分からない問題は、その日は解説を読むだけにして、翌日にもう一度解く
  • 1回の時間を、15分より長くしない

教科書の単元ごとの学習が難しい海外在住のご家庭のために、「きりんドリル」では、単元ごとの力が身に付くよう、作文や著作権フリーの文章を使用し、読解問題を作成しています。

補習校通い/家庭学習のみのどちらの場合にも大切なこと

計画は、少なめに立てる

現地校の行事やテスト、ご家族の予定などで、計画どおりに進まない週は必ずあります。あらかじめ、週に1〜2日は「予備の日」にしておくと安心です。遅れが出ても、翌週に2倍取り組もうとはなさらないでください。

勉強嫌いになってしまうことが一番の損失なので、イヤになってしまわない程度で進めるようにしてください。

学年にこだわりすぎない

日本の学年どおりに進めるのが難しいときは、一つ下の学年の内容からでも構いません。
プリントは基礎・標準・発展・受験入口の4段階に分かれていますので、基礎だけを進めていく方法もあります。続けることを、何より大切にしていただければと思います。

印刷について

プリントはすべて、A4とレターの両方のサイズで印刷できます。白黒印刷でも見やすいように作っています。1週間分をまとめて印刷しておくと、毎日の準備が要りません。

まとめ

  • 補習校に通っている場合は、宿題を週の前半に終わらせ、1日1枚まで加える
  • 通っていない場合は、漢字・算数・読解に絞り、教科書の順番どおりに進める
  • 計画は少なめに立て、予備の日をつくる
  • 学年にこだわらず、続けることを優先する

海外のご家庭に向けた取り組みは、海外・補習校のご家庭へにもまとめています。

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