学校の宿題だけで足りる?問題演習が不足しているサインと家庭学習での補い方
「授業は分かっていると言うのに、テストでは思ったほど点が取れない」「宿題はすぐに終わるけれど、これで足りているのか気になる」。保護者の方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
理解できていることと、自分の力で解けることの間には、少し距離があります。その距離を埋めるのが、問題を解く量、つまり演習量です。この記事では、演習量が足りているかを見分け方と、ご家庭で無理なく勉強量を増やすための方法をご紹介します。
「分かる」と「できる」の違い
授業で先生の説明を聞いて「なるほど」と思えるのが、分かる段階です。そこから、何も見ずに自分で解ける段階、さらに速く正確に解ける段階へ進むには、同じ型の問題を繰り返し解く時間が必要になります。
学校の授業は、新しい内容を教えることに多くの時間を使います。そのため、繰り返しの練習は、宿題や家庭学習に委ねられる部分が大きくなります。宿題の量は学校や先生によって差がありますので、宿題にきちんと取り組んでいても、練習が十分でない場合がほとんどです。
わたしがオンライン家庭教師の仕事で保護者の方からよくいただくご依頼が、問題を解く機会を作ってほしいということです。
演習量が不足しているかどうかを見分ける5つの方法
次のうち2つ以上に当てはまる場合は、演習量を少し増やしてみる価値があるかもしれません。
- 授業の直後は解けるのに、1週間たつと解き方を忘れている
- 答えは合っているが、1問にかなり時間がかかる
- 数字や言い回しが少し変わると、手が止まってしまう
- テストで時間が足りず、最後まで解ききれない
- 計算や書き写しの間違いが、いつも同じところで起きる
いずれも、内容を理解していないというよりは、まだ慣れていないときに見られるサインです。説明を繰り返すよりも、解く回数を増やすほうが近道になることが多いようです。
家庭で補うときの3つのポイント
1. 学校で学習中の単元に絞る
範囲を広げすぎると、続けるのが難しくなります。まずは、いま学校で学習している単元に絞るのがおすすめです。
きりんドリルでは、問題演習プリントの量を増やしたいという思いで、各単元につき少なくとも10枚以上のプリントを用意しています。
プリントは教科書の単元ごとに分かれていますので、単元一覧から学年と単元を選ぶだけで、授業に合った問題が見つかります。学校で学ぶ月から検索することもできます。
2. 1日1枚、10分から
量を増やすといっても、1日に何枚も取り組む必要はありません。1日1枚、10分ほどで十分です。大切なのは、毎日少しでも学習の時間を取り、継続することだと考えています。夕食の前、朝の登校前など、生活の中で時間を決めて毎日繰り返すと、子どもは保護者の方が声をかけなくても始められるようになっていきます。
3. 「楽にできる」レベルから始める
きりんドリルのプリントは、算数のすべての単元と国語の読解などが、基礎・標準・発展・受験入口の4段階に分かれています。
| 段階 | 目安 |
|---|---|
| 基礎 | 教科書の例題レベル |
| 標準 | 教科書の練習問題レベル |
| 発展 | 文章題・応用 |
| 受験入口 | 中学受験の入口に触れる |
演習量を補うことが目的であれば、基礎と標準にじっくり取り組むのがよいでしょう。難しい問題に時間をかけるよりも、楽に解ける問題を速く正確に解けるようにするほうが、テストの結果にもつながりやすくなります。基礎でつまずく場合は、前の学年の単元に戻っても差し支えありません。
1週間の進め方(例)
3年生で、学校の授業が「わり算」に入った週の例です。
| 曜日 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 月・火 | わり算の基礎を1枚ずつ | 10分 |
| 水・木 | わり算の標準を1枚ずつ | 10分 |
| 金 | 間違えた問題だけ、もう一度 | 10分 |
| 土 | 3年の漢字を1枚 | 10分 |
| 日 | お休み | — |
特にここで注目いただきたいのは、金曜日です。「間違えた問題だけ、もう一度解くこと」が、学習の中で最も力のつく時間です。
新しいプリントを足すよりも、できなかった問題ができるようになることを優先していただくとよいと思います。
丸つけは、その日のうちに
解いたままにしておくと、量をこなしても力になりにくくなります。丸つけはその日のうちに、できれば解いた直後に行うのが理想です。
きりんドリルのプリントでは、必ず、解答とあわせて保護者用の解説を添えています。つまずきやすい点と声かけの例を載せていますので、教え方に迷われたときの参考にしてください。
間違えた問題は、すぐに答えを伝えるのではなく、「どう考えたの?」と尋ねてみてください。お子さんが説明しているうちに、自分で間違いに気づくことがよくあります。
まとめ
- 「分かる」から「できる」へ進むには、解く量が必要
- 忘れやすい、時間がかかる、同じ間違いを繰り返すのは、量が不足しているサイン
- 学校の単元に絞り、1日1枚10分、基礎と標準から始める
- 週に1回は、間違えた問題の解き直しに充てる
きりんドリルでは、プリントはすべて無料で必要な分だけ印刷、ダウンロードが可能です。
まずは今週、学校で学習している単元を1枚、試してみてはいかがでしょうか。